スウェーデンで発刊された『スマホ脳』、『最 強 脳』という本が日本でもよく売れています。しかし、私には分からないんです。
結 論はというと「スマホをやっているときの時 間の一部を身 体運動に回しましょう・・・」
ただそれだけのこと。
論 点自体に目新しさはなく『最 強 脳』にいたっては書 店で20分で読み終えました。
それが何でベストセラーになるの?
(その20分 間は私にとって良い身 体運動になりました。立ち読み、すみません。)
しかし、たったこれだけのことを主 張するのに、研 究結果や原始時代の話も取り入れながら1冊の本にしてしまう著 者の力量には脱帽です。
もともと子ども向けに書かれた本のようで、論 旨が明 快で分かりやすく、
多くの読者が「★5つ」と評 価するでしょう。
この著 者は、スマホ時代に大 衆受けする文章の書き方というものを、
憎らしいほど心得ていますね。
(そのテクニックを、真 似をしたいとは思いません。)
さて、現 代 人の運 動 不 足。これは万人の認めるところです。
そして、心身の不調の多くは運動をすることで改善されます。
これも反 論する人はいないでしょう。
(ひきこもりなどは、まさにそうだと言えます。)
しかし、そう簡単には行かないのが現実です。
たとえば、ひきこもりの場 合。その人たちを、どうやって外に引っ張り出すのか?
こんなことが、運動に取り組む以前の問題として大きく立ちはだかるのです。
困ったことに、そのやり方は1 人1 人異なり、多くの場 合長い時 間が必 要になります。
(『スマホ脳』の著 者は、こういう問題には全く触れていません。)
では、どうすれば良いのでしょうか?
そのためには「自分の身 体を感じてもらうのが良い」と前に述べましたが、
具 体 的なことは書きませんでした。
でも、こうすれば良いのではないかという答は、我々はちゃんと持っています。
それは何かと言うと『呼吸』です。
(軽い運動をしているときのような、深く長い呼吸です。)
現 代 人は、呼吸がどんどん浅く、そして、短くなっています。
ストレスを感じているとき、スマホをじーっと見ているときなどは、とくにそう。
そんなときは、1分 間に30回以上も「吸って吐いて」を小 刻みに繰り返しているはずです。
肺 周 辺の筋肉や横 隔 膜を、ほとんど動かさない状況になっている、ということです。
(これでは、からだ、そしてこころも、固くなっていくわけです。)
ひきこもりの解 決 策。その第一段階としてお勧めしたいのが、
大きくゆっくり呼吸をし、呼吸の回数を減らしていくことです。
呼吸に意識を向け、まずは1分 間に4回か5回くらいを目 標に始めてみてください。
(これくらいなら苦しくならないので、長く続けられるはずです。)
べつに、外でやる必 要はありません。
自分の部屋にこもったまま、やってもらって構いません。
そのうち、身 体に対する意識が敏 感になっていくのが、感じられるようになるでしょう。
そうなったら、しめたもの。
からだの無 駄な力やこころの負担がだんだんと減っていき、
心身ともに快適になって行くに、違いありません。
ミニトランポリン。心身を共にほぐすのに効果があることが分かっている。
トランポリンが無くても、その場で軽くジャンプをするだけでもOK。