私はケイレン体質だ。
若い頃
、夏のテニスの試合で全 身ケイレンがきて、救急車で運ばれたことが何回もある。
最近は夏にテニスはしないが、炎天下で活動した日などは、寝てるときに脚がよくつる。
そのときは、ロキソプロフェンを塗り、漢 方の68番(芍薬甘草湯)をOS-1で飲む。
そうすると、2~3分もしないうちにだいたい治まる。
つったところにキネシオテープを張っておくと、万全だ。
それでも治まらないとき、全 身に広がりそうだったら、救急車を呼ぶしかない。
大急ぎで病院に行き、点滴をしてもらうことになる。
そんな緊迫したときに試してもらいたいのが、焼酎の解毒作用を利用するという方 法だ。
といっても、飲むのではない。焼酎をつった筋肉にかけ、軽くマッサージする。
そうすると、あらら、不 思 議!
その瞬間、つった筋肉がす~っと柔らかくなり、ケイレンも治まっていく。
ただし、焼酎なら何でもよいという訳ではない。アルコールは濃いめの方が良く、
たとえば宝焼酎「純」の35度。これなんか値段も手ごろでお薦めだ。
さて、これでケイレンが治まったとしても、
薬や焼酎を毎日寝床に準備しておかなくてはならない、というのは心許ない。めんどくさい。
そもそもケイレン自体が来ないようにすることは、できないのか。
私はスポーツ科学が専門だから、シニアの健康のためのトレーニングとはどのようなものか、よく知っている。
しかし、ケイレン防止に直接つながるわけではないので、あまりやる気が起きない。
薬やサプリメントに頼るしかないのか、と思っていたところ・・・あることに気付いた。
それは・・・夜ケイレンが来るとき。その日たくさん運動したとは限らない。
運動の量ではなく、ご飯の量。とくに、アルコールの量が多いのだ。
食べ過ぎ飲み過ぎだとどうなるか・・・食べたものやアルコールを分解しなきゃと、
血液が胃・腸・肝臓・小腸などにどんどん回される。
結果、下 半 身に回る血流量が減 少し、脚の疲労が取れずにケイレンを引き起こす。
こんな理論は、どこにも書いてない。実際、暴飲暴食の夜、
「下 半 身の疲れが取れにくい」と感じたことは、30代40代の頃までは無かった。
しかし、今は違う。60過ぎてからは、細かくはっきりと感じられる。
「今日はどうも右の大腿二頭筋あたりに血液が回ってないな~」というように。
もし、この感覚が正しければ、晩飯を減らしアルコールを止めると、
夜のケイレンは減ることになる。「よし! それは試してみる価値がある!」
私は2023年12月17日、晩飯の炭水化物を減らすとともに、禁酒を始めた。
実はこれまでにも、血液検査の結果がよろしくないということで、
禁酒宣言をしたことは何回もある。しかし、1か月続いたことが無い。
夏は生ビールをがぶ飲み。冬は酎ハイを運転し・・・じゃなかった、歩きながら飲み続ける。
そういう生活を続けていた自分、「どうせまた、飲み始めるわ」と予測していた。
それが、今回は半 年以上も余裕で続いている。いったい何 故か? その理由は?
ひとつには、「禁酒でケイレンが減る理論」を、自らが被験者となって実地調査しているという、
研 究 者としてのモチベーションがあるからだろう。
幸いにも夜の飲食量を減らして以来、ひどいケイレンは起きていない。
この新理論は正しい!と主 張するための客 観的データも取りたい、と思っているところだ。
もう一つ。もっと大きな理由がある。そう!ノンアルコールビールだ。
一昔前のノンアルは、とても飲めたものではなかったが、最近のノンアル、
安いのに本物と間 違えるくらいうまい。毎晩「これでいいじゃん」と満 足している。
この夏は外で飲み過ぎるということがなくなり、なんか儲けたような気もしている。
これも理由の一つだ。その良い例が、マツダ・ズームズーム・スタジアム。
あそこは、あんまり大きくないコップなのに、生ビールが800円もする。
それを、カープが勝ってると気分が大きくなって10杯以上飲む。
負けてたら負けてたでヤケクソになって10杯以上飲む。
暑い日のデーゲームのときなど、いつもそんな感じだったのが、今年の夏はというと・・・
水筒に入れてきた100%のグレープフルーツジジュースか、自販機の紅茶。
子どもらと一緒。も~~う、ぜんぜん安くついてる!
私の禁酒はこの先も当分続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はず。
広々した空の下でグィッと飲むビールは最 高!