ここ3年 間、講演も学会も飲み会も、リモートの場 合は出席をすべて断ってきたのですが、
先月行われた山梨県立北病院の宮田量治先生のZoom講演、
『ひきこもり トラウマの視点から回 復の出口をみつける』(ハルモニ@ホーム研修)には、
質問を依頼されたということもあって、思い切ってリモートでの議論に参加してみました。
やってみたら、食わず嫌いだったことに気 付きました。
Zoomって、ホントにうまくできていますね。
リモートは新型コロナのプラスの側面・・・と言ってもよいのではないか、と思った次第です。
とはいえ、2時間も画面に向かっているのは、かなり疲れました。
後半は頭の働きも、イマイチだったような気がします。
「リモートより対 面のほうが圧倒的に良い」という自分の考えを、
覆すところまでは、行きませんでした。
今回も、宮田先生にご講演をお願いするにあたっては、
広島から新幹線や特急を乗り継ぎ、7時間かけて甲府市に行ってきました。
この対 面での打ち合わせがあったからこそ、
「講演→質疑応答」の流れがうまく進んでいった、と私は思っています。
というか、私には、直接顔を見て話を交わしたことが無い人には、質問をする気が起きないのです(関係ないか)。
もう一つ、リモートがイマイチと感じたのは、講演者の第一印象が薄くなるということです。
演者の独特の雰 囲 気(とくに目の雰 囲 気)とか、身 体 全 体からじわじわと伝わってくる感じ(大げさに言うとオーラ)は、対 面でないとなかなかキャッチできません。
その点で宮田先生の雰 囲 気を補足しておきますと、
「おっ、この方は自 然体だ!」というのが初対 面時の印象でした。
お医者さんで、しかも院長先生でしたら、威圧的な感じを受けるのが普通ですが、
全然違っていたことに、「え、え~っ?」と驚いたのをよく覚えています。
実 際、Zoom講演当日に私が行った不躾な質問に対しても、
すぐに回答を整理して寄せて下さいました。こんな経験は初めてです。
以下に、このやり取りを、一部だけでも提 示しておきたいと思います。
友末:子供が心 身不調に陥りやすい「親の言葉」として、次の6つがあげてありましたが、
逆に、こういう言い方なら良いという実例が示せませんか?
①どうして親のいう事が聞けないの!
②言う通りにして!
③親に向かってその口の利き方はなんだ!
④なんで、他の子みたいにできないの!
⑤私がいなきゃ、あなたは何もできないんだから!
⑥あの子のことは、私が一 番よく知っている!
宮田:こんな言葉でよいかどうか、考えてみました。
①ここまでよく頑張ったね。お父さんにはとてもまねできない。
②嫌いな子と、無理して付き合わなくてもいいんじゃないの?
③お前がそう思うんなら、それが一 番いいと思うよ。
④失敗は成功のもと。お前にはまだ分からないかも知れないけど、
これ、ほんとにほんとだよ。
⑤もう十分。そこまでしなくてもいいよ。止めちゃいな。
⑥自分は自分。ひとはひと。他 人と違うのが当たり前。
どのような言い方がふさわしいかは、ケースバイケースで、テクニックも必 要になると思いますが、できればこの【幼 稚 園・小 学 校版】、【中学・高校版】というように、
年齢に応じた『かけたらよい言葉』を作成してみたい、思っているところです。
60歳を過ぎた私に対してだったら、ひきこもり防止につながる言葉としては、
こんなところか。
①なるようにしかならない。
②そのうちいいこともある。
③楽な方を選ぼう。
④迷ったらやらない。
⑤人のジャッジなんかくそくらえ。
⑥マイナス思考でもいいじゃん。
⑦心配ごとは・・・・・
ありゃりゃ~ どんどん出て来るわ~ もう、やめとこ!
要するに、世の中に存在する、理不尽さ、矛盾、二 面 性といったものを、認めるってことなんだけど、みんながみんな、こんな言葉が合う訳ないし・・・
武田信玄が祀ってある武田神社(上)と、甲斐善光寺(下)。
どちらも、なんか、大きなエネルギーが感じられるスポットです。
JR甲府駅からタクシーですぐ。甲府はタクシーは流してないから注意。電話かけて呼ぶ。