「スウィング・ストレッチング」  

現在（げんざい）のストレス社会（しゃかい）で注目（ちゅうもく）すべきは『心』を健康（けんこう）にする運動（うんどう）です。

といっても、特別（とくべつ）な運動（うんどう）があるわけではありません。

『身』に働（はたら）きかける運動（うんどう）の中（なか）に、『心』にも好影響（えいきょう）を及ぼすものがあるのです。

 

その一（ひと）つに、「スウィング・ストレッチング」といって、小刻（こきざ）みな振動を加（くわ）えながら行（おこな）うストレッチがあります。

 

この運動（うんどう）を発見（はっけん）したのは30年（ねん）ほど前のことで、

「このストレッチをしながら身体（しんたい）の無駄（むだ）な力（ちから）を抜き、身体（からだ）を柔（やわ）らかくしていくと精神（せいしん）も柔（やわ）らかくなる。最終（さいしゅう）的（てき）には『心』の拘束を取（と）り除いてくれる」と、

スポーツ関係（かんけい）の学会（がっかい）でも発表（はっぴょう）したことがあります。

 

しかし、このストレッチ。全身（ぜんしん）で貧乏ゆすりをしているように見（み）えるので、見栄えが良（よ）くないからか、「人前ではやりにくい」と、スポーツ選手（せんしゅ）の間（あいだ）では広まりませんでした。

 

でも、生理中の不快な症状（しょうじょう）を軽減（けいげん）することにもつながるので、安田（やすだ）女子（じょし）大の授業（じゅぎょう）では毎年（まいとし）紹介（しょうかい）し、好評（こうひょう）を得（え）ています。その具 体 的（ぐたいてき）なやり方については、近々動画（どうが）で紹介（しょうかい）しますのでお楽しみに。

 

こうした力（ちから）を抜くことをポイントとする運動（うんどう）は、ひきこもりの防止（ぼうし）に有効（ゆうこう）であることが、最近（さいきん）の研究（けんきゅう）で分（わ）かってきています。もっともっと広めていきたいな、と思（おも）っているとろです。

 

さて、ここで忘（わす）れてはならないのは、運動（うんどう）の効果（こうか）を過信（かしん）しない。

そして、無理（むり）してまで運動（うんどう）をしない、ということです。

ひきこもりの場（ば）合は特（とく）にそうで、その人（ひと）たちにどうやってその運動（うんどう）に取（と）り組（く）んでもらうか、運動（うんどう）に取（と）り組（く）む以前（いぜん）の問題（もんだい）が、大（おお）きく立（た）ちはだかります。

 

困（こま）ったことに、そのやり方（かた）は1人（ひとり）1人（ひとり）同（おな）じではありません。

また、長（なが）い時間（じかん）がかかるのが普通です。

ですから、指導（しどう）する側は「そのうち何（なん）とかなるさ」というぐらいの、

それこそ柔らかい『心』を持（も）つ必要（ひつよう）があります。

指導（しどう）される側も「真面目にやろう」と固（かた）く考（かんが）えては、長続きしないままで終（お）わってしまうのです。

 

この「何（なん）とかなるさ」という姿勢（しせい）は、私（わたし）たちが運動（うんどう）習慣（しゅうかん）をつけていこう、というときにも取（と）り入（い）れたいところです。

 

★どんな運動（うんどう）を続（つづ）けて行（い）けば良（よ）いのかは分（わ）かりました。

★自分（じぶん）でもできそうです。

★でも、甘いものが欲（ほ）しいときは、食（た）べたっていいじゃん・・・

★飲（の）みに行（い）きたければ、行（おこな）ったっていいじゃん・・・

 

そういう適当（てきとう）というかグレーな感性が、心身（み）の健康（けんこう）を長（なが）く保つことに繋（つな）がっていくのです。もちろん、みんながみんなそうだ、と断言するわけではありませんが・・・

貧乏ゆすりは健康（けんこう）にいいのよ! https://bokete.jp/odai/4257075 より