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 Dr.友末のゼミ風景ふうけいよみもの

コラムだい34かい「赤ちゃんのうごきは、すばらしい」

首のうしろ側の深いところに、頭を真っ直ぐに保つ筋肉きんにく(板状筋ばんじょうきん)があります。
っているとき、すわっているとき、あるいているとき、ずーっとはたらいているという、
ご苦労な筋肉きんにくです。この筋肉きんにくはスポーツのめんでも重要じゅうよう役割やくわりたし、
跳ぶ・はしる・投げる・つときに、姿勢しせいが崩れないようちから発揮はっきしています。

 

しかし、ここでこまることが起きます。
筋肉きんにくちからつづけていると、不 必 要ふひつような力までてくる。
プロレベルの選手せんしゅでも、そう。
「力んでしまった」と反省しているのをくことがありますが、
余 計よけいな力がほかの部位にも転移したら最後さいご身 体 全 体からだぜんたいうごきが不 自 然ふしぜんになります。

 

板状筋ばんじょうきんは、その余 計よけいな力が出やすい筋肉きんにくひとつです。
これは、日常にちじょう生活せいかつでもそうなのですが、
「あ、いま板状筋ばんじょうきんにムダな力がはいっている」と気付くのはむずかしいでしょう。
もし、ながあいだ気 付きづかなかったりすると、
疲労ひろうしょうじる → 作業さぎょう効率こうりつわるくなる → さらに疲労ひろうが蓄積する
というのサイクルにはまり込む恐れがあります。

 

では、どうすればよいのか?
簡単かんたんです。板状筋ばんじょうきん筋 力きんりょくを、必 要ひつよう最小限に留めるのがい。
といっても、力がすくなすぎると猫背になり、肩や背 中せなか負担ふたんしょうじるので、
「頭がかるく前傾する程度ていどに首をゆるめておく」というくらいが、ちょうどい。
このことをプロのピッチャーを例に説明せつめいしてみます。

 

板状筋ばんじょうきん無 駄むだな力が入らないピッチャー。誰だとおもいますか。
力が入らない順に1位から3位まで挙げるとすると、1位は大リーグにったダルビッシュ。2位はこれも大リーグにった前田健太。そして、3位はカープの選手せんしゅをえこひいきして、森下選手せんしゅです。

 

ダルビッシュは、ボールリリース直前ちょくぜん、力みで頭が一瞬うしろに動くピッチャーがおおなかで、1ミリもうごかすことなく、ホームベースを真っ直ぐに見 据みすえたままボールをほうっています。

 

マエケンの場 合ばあいは、すこし前かがみになって両腕をぐるぐるまわす「マエケン体操たいそう」に注目ちゅうもく
この体操たいそうは、肩や首の筋肉きんにくをまとめてやわらかくできるというスグレモノなのですが、
板状筋ばんじょうきんをゆるめることの重要じゅうよう性を、かれ感覚かんかく的・本 能 的ほんのうてきっているようです。

 

そして、森下選手せんしゅ。若いのに凄いですよ。
先発完投型のピッチャーは、いつも全力ぜんりょくで投げているわけではありません。
ここが大事だいじだ!というときにギアをげ、より速く、より重く、より切れのあるボールでち取ろうとします。

 

しかし、そのときにギアをげすぎてはいけないんですね。
板状筋ばんじょうきんにムダな力が入り、顔が動く分コントロールはわるくなるし、
おもり投げてもボールはびていきません。
これはよくあることなのですが、ぎゃく緊急きんきゅう事態じたいでもムダな力がまったてこないのが、
森下選手せんしゅなのです。

 

では次に、みなさんの身 近みぢか板状筋ばんじょうきんに力がはいっていないひとだれかいますか?
じつは・・・まれたばかりの赤ちゃんなので~す。
4ヶ月かげつくらいまでは、頭でっかちの割に首まわりの力がよわく、
頭を前後ぜんご左右にふらふらさせていますが、この動作どうさ注目ちゅうもく
なぜなら、このふらふらしたうごきが、ムダなちからり除いていくからです。

 

スマホをやっているとき、ゲームをしているとき。
赤ちゃんのゆるんだうごきをイメージしながら、首のちからを抜いてみてください。
首の周囲をぶるぶるぶると小 刻こきざみにうごかしていると、
筋肉きんにくのコリや力みがれたようなかんじがするときがあります。

 

ほんの一瞬でもそうかんじたとしたら、あなたは板状筋ばんじょうきんをゆるめるコツをつかんだのです。
そのゆるみはこころにも好影響えいきょうを及ぼし、精 神 的せいしんてき負担ふたんっていきます。
そして、そこに笑いがしょうじたらしめたもの。
板状筋ばんじょうきんはもちろん、身 体しんたい精神せいしんも、自 然しぜんで力みのない状態じょうたいになっているはずです。

 

ひきこもっているひとに「もっと真面目に、真 剣しんけん表情ひょうじょうくように」
姿勢しせいを正そう。まっすぐに前を向こう。そうすると気 持きもちも前 向まえむきになるから」
などとアドバイスするのはよろしくない。板状筋ばんじょうきんの緊張をき起こします。
アドバイスのさいには、身 体しんたい精神せいしんには密接なつながりがある。このことをわすれないようにしましょう。