骨粗しょう症になると体重が支えきれなくなり、背が低くなったり猫背になったりする・・・
骨密度が低下するとついには骨折し、寝たきりやボケになってしまう・・・
こんな話を、あなたも聞いたことがあるでしょう?
でも、怖がることはありません。
骨を丈夫に保つための条件、『カルシウム』、『運 動』、『太陽の光』。
この3つさえ満たされていれば、骨密度の低下は防げます。
【骨を形 作る主役、カルシウム】
いま、食料品店や薬局には、カルシウム入りのお菓 子・飲料があふれています。
ドッグフードやカメの餌にまで、わざわざ「カルシウム入り」と表 示してあったりします。
しかし、そういったものを口にしていれば一安心かというと、そうでもないんですね。
カルシウムの場 合は、「吸収率」というものを考える必 要があります。
その点で一 番良いのが、乳製品。約50%が吸収されます。
次いで、小魚。骨ごと食べると良さそうな感じがしますが、吸収率となると30%程度。
そして、青菜類は20%と効率が下がります。
ということで、カルシウム補給の基本としては、
牛乳、ヨーグルト、チーズなどの乳製品を1日1回は取るのが良い。
これをまず、頭に入れておいてください。
【球技と日光で丈夫な骨づくり】
カルシウムを摂ったら、こんどはそれを丈夫な骨にする番です。
そのためには運 動するのが良いわけですが、中でも球技はお勧めです。
球技は、素速く走る、ボールを打つなど、結 構大きなパワーを発揮する場面がありますので、
骨に適度な圧力が加わり、骨密度を高い水準に保つことができます。
できればその球技、屋外で行いたいものです。
日光に当たると、カルシウムの吸収率を高めるビタミンDが作られるからです。
暑いときに長時 間陽に当たることはできませんが、
20分程度でも効果がある、しかも身 体の一部分で良い、
という研 究報告を見たことがあります。
【イライラにサヨウナラ】
カルシウムには、骨を作るほかにも、重要な生理作用があります。
心臓の鼓動を保つ。筋肉の収縮をスムーズにする。白血球の食菌作用を助ける。
神経のいらだちを押さえる・・・などです。
この中で特に注目したいのが、精神安定剤としての働きです。
もし、ちょっとしたストレスに敏 感になったり、いつもより精 神 的疲労を感じるとか、
夜なかなか寝 付けない・・・という症状が重なるようであれば、
一応カルシウム不 足を疑ってみるべきです。
例えば・・・ですが、あなたが球技の試合をしているとき。
次の4項目のうち、思い当たる点が2つ以上ある人は、カルシウム不 足の兆候ありです。
4つ全部当たりという人、ちょっとまずいですよ。
カルシウム不足が慢性化している可 能 性大です。
1.審判が自分に不利なジャッジをすると根に持つ。
2.自分の凡プレー・凡ミスに腹を立てる。
3.相手チームの応援にムカつく。
4.負けそうになると試合を「投げる」。
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(イラスト:NPO法 人FOOT&WORK渡辺泰秀)
(イラスト:NPO法 人FOOT&WORK渡辺泰秀)
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