導 入（どうにゅう）

昨年（さくねん）は、1か月（げつ）ほど、オンラインで授業（じゅぎょう）を行（おこな）いました。

オンラインにはオンラインなりの利 点（りてん）がありましたが、やはり、学生（がくせい）と直接（ちょくせつ）顔（かお）を会（あ）わせてやる対 面（たいめん）の授 業（じゅぎょう）の方（ほう）がやりやすいです。

その最（もっと）も大（おお）きな理由（りゆう）は、対 面（たいめん）だと話（はなし）をその日（ひ）の学生（がくせい）の雰 囲 気（ふんいき）に合わせることができる、という点（てん）です。

大学（だいがく）の授業（じゅぎょう）といっても、説明（せつめい）ばかりしているのではありません。途中（なか）に雑談（ざつだん）や冗談（じょうだん）も挟（はさ）みます。

面白（おもしろ）いのは、その反応（はんのう）がいつも同（おな）じではないということ。

クラスによって、日（ひ）によって、微妙（びみょう）に、ときに大（おお）きく異（こと）なります。

そこで、こちらはその反応（はんのう）に合わせて説明（せつめい）のスピードを変（か）えたり、雑談（ざつだん）の中身（み）を変（か）えたりするわけですが、そういう工夫（くふう）が授業（じゅぎょう）の内（うち）容をより印象（いんしょう）に残（のこ）るものにしていきます。

そもそも、直接（ちょくせつ）その場（ば）に身（み）を置（お）くというライブの感覚（かんかく）・・・

これは、人間（にんげん）の心（こころ）を充実（じゅうじつ）させるための一（ひと）つの手 段（しゅだん）になっている、と私（わたし）は考（かんが）えます。

今（いま）は時 間（じかん）をかけてその場（ば）に行（い）かなくても、ネットでも体験（たいけん）ができる時代（じだい）になりましたが、

いかに効率（こうりつ）よく短（みじか）い時 間（じかん）で済（す）ますかということを第一（だいいち）にしていると、人間（にんげん）の心（こころ）は満（み）たされにくくなっていくのではないでしょうか・・・

今後（こんご）もときどきコラムを送（おく）ります。

でも、読（よ）んだ後（あと）は便 利（べんり）なツールであるパソコンをOFFにし、外に出（で）て身 体（しんたい）を動（うご）かしてもらいたいな～と思（おも）います。

そのことに、理由（りゆう）はいりません。

ただ、歩（ある）くだけ、草（くさ）や木（き）を触（さわ）るだけ、空（そら）の星（ほし）を見（み）るだけ・・「ただ～～をするだけ」で十分（じゅうぶん）なのです。

もしかしたら、生（い）きる意味（いみ）を再 発 見（さいはっけん）するきっかけになるかも知（し）れません。

ボランティアで行（い）った豆（まめ）の種 植（たねう）え。ただ、成長（せいちょう）するのが楽（たの）しいから、一生（いっしょう）懸命（けんめい）やりました。