明けましておめでとうございます。
昨年3月に開設したハルモニ@ホームは、今年初めてのお正月を迎えます。
今年も、皆様の役に立つ情報をお届けしたいと思っております。どうぞ宜しくお願い致します。
さて、この2年間、コロナの影響もあり、「バイトが減ってしまった」「職を失ってしまった」ということで、収入が減ってしまったことで、色々な方からご相談が入るようになりました。その時に相談された方が、初めによく言われるのが、「こんな事を相談するなんて、恥ずかしいんですが・・・」です。
この言葉を聞いて、いつも思うのは、相談する前に随分、悩み、本当に相談していいものか?相談しても断られるのではないか?自分の困りごとは、相談に値するものだろうか?と何度も躊躇されたのだろうな・・・、という事です。
そんな風に相談する事自体に悩まれる方に、今日の内容が、少しでも相談する事に背中を押す内容になれば良いと思います。
さて、皆さんは「フードバンク」をご存知ですか?
フードバンクは、食品を扱うお店や、会社、イベントなどで、余ってしまったものを引き取り、地域の福祉団体や施設に配布をする活動です。
もう少し具体的にどういうものを引き取るかと言いますと、商品の包装の破損やプリントミスで販売できないもの、あるいは生産したものが、残って販売期限が過ぎてしまって、まだ賞味期限は切れていないにも関わらず、廃棄処分になる可 能 性が高いものなどが、引き取る食品の対象になります。
最近、よく耳にするSDGs(エスディージーズ)というものでも、こういった食品の過剰な廃棄を無くしましょう。という事が言われています。
では、どんな食品がフードバンクに集まるのか?ですが、それはフードバンクの活動団体によって多少異なりますが、多くは、お米、野菜、インスタント食品、缶詰、調 味 料、お菓子などです。冷 蔵 庫、冷 凍 庫の設備が備わっている所であれば、冷凍食品や生鮮食品なども扱うフードバンクもあります。
食品の提供については、各フードバンクによって、曜日や時 間 帯が異なります。
広島市にあるフードバンクが広島市環 境 局のホームページに掲載されていますので、ご参照ください。
https://www.city.hiroshima.lg.jp/uploaded/attachment/151144.pdf
また、食品の事だけではなく、住宅や家賃の支払いのこと、職探しや仕事に就くための準備、学校への通学などの相談については、各区、各町に「暮らしサポート」等の名前で、生活に困窮している方が相談出来る窓口が設置されています。
この窓口は、コロナ禍になる前の平成27年4月からすでに開始されていた「生活困 窮 者支援制度」から始まっているものですので、コロナの影響による困窮でなくても相談できます。もう少し、この「生活困 窮 者支援制度」について説明しますと、この制度は、住居や就労、子供の学習・生活などの支援を行う7つの柱でできています。いずれも自立というゴール設定に向けた支援をして、その後の安定した生活を継続できるようにサポートする事を目標とします。
お金の問題は、様々な原因や問題を引き起こします。
「家賃やローンが払えない」
「食費に回すお金がない」
「病気になっても医療機関にかかれない」
「学費が払えない」「交 通 費がなくて学校へ通学できない」
など、生活していく上で、基礎となる衣食住に影響を与えますので、相談してみようか?と思われた時には、是非こちらの窓口を選 択 肢の一つにして頂ければと思います。
広 島 県と広島市の相談窓口の一 覧 表で、ご自身の住所のある窓口にご相談してみてください。
広島市生活困 窮 者自立支援のホームページ
https://www.city.hiroshima.lg.jp/site/chiikihukushi/18726.html
広 島 県生活困 窮 者自立支援のホームページ
https://www.pref.hiroshima.lg.jp/uploaded/attachment/432471.pdf
相談するのは、とても勇気がいると思います。特にお金の事になると、「こんな事相談して良いのだろうか?」と躊躇するかもしれませんが、一人、あるいはご家族だけで問題を抱え込んで、更に精神的なストレスを抱えて体調を崩してしまうという悪 循 環を招く事もあります。ぜひ「相談しても良いかどうか?すら悩んでいる」という事からでも良いので、相談するという一歩を踏み出してみられることをお勧めします。